CSCA完全ガイド
中国留学生学業能力試験(CSCA)は、中国国家留学基金管理委員会(China Scholarship Council)が実施する、中国の大学学部課程に出願する留学生のための標準化された入学試験です。2026年以降、ほとんどの大学と奨学金がCSCAスコアを受け入れ、必須とするケースも増えています。このガイドでは、公開された全試験を1問ずつ分析した結果に基づいて、試験形式、必要なスコア、対策の進め方を解説します。
一目でわかる試験形式
公式要綱だけでなく、2025〜2026年の実際の試験から測定した数字です。
中国語
HSK形式の言語問題に学術語彙を加えた内容で、文系コースと理系コースに分かれています。作文も古典中国語(漢文)も出ません。
数学
文章と数式のみで、図はありません。関数だけで試験のおよそ半分を占めます。
物理
問題の約4分の1〜3分の1に図が付きます。力学と電磁気学が中心です。
化学
深さより広さ:シラバス全域から、短い概念確認と簡単な計算が出ます。
中国語版か英語版か
数学・物理・化学には中国語版と英語版があり、どちらを受けるかは出願する専攻の授業言語で決まります。中国語で学ぶ専攻は中国語版、英語で学ぶ専攻は英語版を受け、両方を認める大学も一部あるため、必ず志望校に確認してください。なお中国語科目は中国語のみで、英語版の試験には含まれません。
CSCAとHSK・IELTSの関係
CSCAは学科試験であり、語学証明の代わりにはなりません。中国語で学ぶ専攻は通常HSK(多くは4〜5級)も必要で、英語で学ぶ専攻にはIELTS(多くは6.0以上)が求められます。CSCAの中国語科目が測るのは学術的な中国語、つまり1年次の授業を中国語でこなせる力で、HSKで測る一般的な語学力とは別物です。
必要なスコアは?
100点満点中およそ60点が一般的な合格ラインです。競争率の高いプログラムではさらに高く、目安として211大学は70点以上、985・トップ校は80点以上が求められます。正確な基準は大学・プログラムごとに異なるので、必ず志望校の要件を確認してください。
実施頻度は?
年5回、1月・3月・4月・6月・12月に実施され、成績は約2週間で発表されます。科目ごとに別の回で受験でき、多くの大学はベストスコアを採用するため、早めに一度受けておいて損はほぼありません。注意:申し込み後は科目や登録情報を変更できず、受験料は申し込み時に納付が必要です。未納の場合は申し込みが無効になります。
専攻分野別の科目選び
要件は大学ごとに異なりますが、授業言語と専攻分野で見ると、よくある組み合わせは次のとおりです。
人文・経済・経営系:中国語で学ぶなら中国語(文系コース)と数学、英語で学ぶなら通常は数学のみです。
理工・情報系:中国語で学ぶなら中国語(理系コース)と数学に物理または化学を加えた3科目、英語で学ぶなら数学と物理または化学の2科目です。
医学系:中国語で学ぶなら中国語(理系コース)・数学・化学の3科目、英語で学ぶなら通常は数学・物理・化学をすべて受けます。
数学はほぼどの専攻でも必須です。最終的には、志望大学と奨学金の応募先が公表する科目要件に必ず従ってください。
受験料はいくら?
1科目なら450元、2科目以上は合計700元で、申し込み時に人民元で支払います。有効なパスポートが必要です。
試験当日の注意点
試験当日、各科目は北京時間で時間帯をずらして実施され、形式は回によって異なります(自宅でのオンライン監督型、会場での受験、または紙の試験)。アラームを設定する前に、北京時間を必ず自分の現地時間に換算してください。時差の勘違いで試験を逃す受験者が毎回います。
CSCAを認める大学は?
CSCAは中国の数百校で採用されており、985・211や双一流の大学も多く含まれます。求める科目や点数のラインは各校が独自に決めるため幅が広く、英語で学ぶ専攻には数学だけでよいところもあれば、医学系は通常数学・物理・化学を求めます。学費は多くの専攻で年間およそ15,000〜40,000元(人民元)です。
利用できる奨学金は?
主な種類は中国政府奨学金(CSC)、大学独自の奨学金、省政府奨学金、一帯一路奨学金で、全額支給から一部支援まで幅があります。科目や点数の要件は窓口ごとに異なるため、志望校選びの際は奨学金の条件も併せて確認してください。
対策の進め方
この試験では、全範囲を延々と勉強するより、的を絞った演習のほうがはるかに効きます。
まず模試を受ける
時間制限付きの模試を1回受ければ、本当の実力と60分のペース感がわかります。手探りのまま勉強を始めないこと。
範囲内の単元だけを演習する
中国の高校課程の半分近くは、一度も出題されません。科目別・単元別に練習しましょう。当サイトの問題バンクは1問ずつマッピング済みです。
解説を必ず読む
間違えた問題は、シラバスからのメッセージです。当サイトの問題にはすべて、詳しい解答解説が付いています。
繰り返し受けて、記録する
弱点の単元が弱点でなくなるまで、模試と単元別演習を繰り返しましょう。仕上がったら、本番を申し込みます。
このページは2026年時点の公開情報と、私たち自身による過去問分析をもとにまとめています。政策や実施回、各大学の要件は変わる可能性があるため、申し込みや最終的な要件については、必ず公式プラットフォームcsca.cnと志望大学の案内に従ってください。